「坐骨神経痛で痛いんですよ」と言って
お尻を叩く方が多くいらっしゃいます。
坐骨神経痛ってよく耳にする固有名詞です。
専門学校を出たての頃は、教科書にあった様に
ヘルニアや腰部脊柱管狭窄症 梨状筋症候群などで
坐骨神経が圧迫され 痛みが出ると信じきっていました。
臨床経験を積み 色々な施術法を学ぶにうちに
「坐骨神経痛って本当にあるの?」って思う様になりました
そもそも神経は 「圧迫されると簡単に痛みが出現する」かってことです。
「坐骨神経が圧迫されて痛みが出るようであれば 自転車もブランコも
乗れないでしょう」と思ってしまうのです。
神経は髄鞘という膜組織で包み込まれており 髄鞘は絶縁体の働きをしていますので
神経に触れても簡単に痛みが出ないようになっています。
立位姿勢の人間は、腰椎の下部に負担がかかりやすいとされ
第五腰椎の上下の椎間板にヘルニアや狭窄症が好発しやすいとされます。
現在は神経支配領域が解明されているので
第五腰椎の上下にヘルニアや狭窄症があったとしても
「お尻から太もも ふくらはぎまで痛いんです」ってことはありません。
臨床で見かける 足が垂れてしまう歩行や 足の親指に力が入らない等の症状は
坐骨神経根での障害が疑われるので、専門医の受診をお勧めします。
当院の立ち位置は 坐骨神経麻痺はあるが坐骨神経痛は?です
では お尻から太もも ふくらはぎまで出る痛みの正体はなにか??
最近は患者さんに説明する際に
「何々さん 貴方の悩まされている痛みは
思っているよりもっと浅い 皮膚に近い所の痛みですよ」
と説明しています。
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