人と地球に優しいお灸

お灸は最低限 艾(もぐさ)と線香が有れば施術可能です。

艾の原料は蓬(よもぎ)です、蓬は、ネパール 中国 朝鮮半島 台湾 日本など

アジア圏に広く自生し、古くから漢方薬や蓬蒸し お灸に用いられ 餅や団子として親しまれて来ました。

国内では、蓬と大蓬があり、どちらもキク科の多年草です。

古来より、滋賀県と岐阜県の県境にある伊吹山が良質の蓬の産地として有名でしたが

現在は国内生産量の9割が新潟県産です(お灸用の蓬)。

線香も木の樹皮などを原料にしており、お灸も線香も自然由来の原料ですので

非常に安全で優しい療法と言えます。

北京中医医院を見学に行った際に 箱灸や棒灸はみましたが 日本の様に指で艾を捻る

繊細なお灸は見ませんでした。

手先が器用な日本人は 江戸中期頃より指で捻るお灸を始め 戦前までは盛んに行われていましたが 西洋医学の普及により廃れていく事になりました。

現在 お灸専門をうたっている施術所は極めて稀です。

お灸廃れた要因の一つに熱さがあると思います、どんなに小さく艾を捻っても

直接皮膚上で最後まで燃やすとかなりの熱さです。

当院は、竹筒を薬指に被せ 艾が燃え尽きる間際に消火する方法を考案しましたので

熱つ過ぎず心地良いお灸が可能です。

名代の名鍼灸師 深谷伊三郎先生が竹筒で熱さを緩和する灸法を用いていたので、

ヒントにさせて頂きました。

幾らお灸が盛んに行われたとしても、残るのは自然由来の灰だけですので

人に地球に優しい施術法といえますね。

この様な優しい施術法により 痛みに苦しんでい る方はや不調でお悩みの方の

お力になれれば幸いです。

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